業務内容
ピアノの音やタッチの質は、図に示した4つの階層により支えられているという考えに基づいております。 クオルピアでは、ご予算と必要に応じてすべての階層にコミットすることで、すべてのピアノが持つ「本来の音」を余すことなく引き出します。 具体的な説明は下記の各項目をご覧ください。
定期的な調律で、日常に美しい音律と音色をお届けします。
数年に一度、アクションや鍵盤の調整、ハンマーの状態などの総点検をお勧めします。
諦めていたピアノも消耗・劣化した部品を交換すれば生まれ変わります。
ご存じですか?ピアノの本当に実力を!
通常、2時間半程度のお時間をいただき、調律(音律を整える作業)の他、鍵盤およびアクションの調整(タッチを整える作業)、さらに整音(音色の調整)作業を総合的に実施します。 年に数回の調律サービスをご依頼いただき、季節による気温や湿度の変化、使用頻度による音の狂いなどをこまめにリセットすることで、毎日、気持ちのよい音とタッチでピアノをお楽しみいただけます。
ピアノは、鍵盤、打弦機構(アクション)、ダンパー、そしてペダル機構など数千点にも及ぶ精密な部品が緻密に連携しながらタッチや音を作り出しています。 これら鍵盤やアクションの調整は十数工程に及び、全ての調整を基準どおりに点検整備するには、訓練された技術者でも10時間以上の作業時間を要します。 演奏会などで使用されるコンサートピアノの多くは、演奏会の調律とは別に、年1~2回/2日間(合計約15時間)を費やして、総合的な調整(保守点検)作業が行われています。 ご自宅のピアノも同様にして、2~3年に一度の保守点検の実施と通常の調律サービスを組み合わせることにより、中長期的に安定した音やタッチのピアノをお楽しみいただけます。
ピアノは数多くの部品によって構成されています。 これらの部品が使用により消耗したり経年によって劣化すると、本来の音色や演奏性能が失われてしまいます。 これら消耗劣化した部品を交換し正しい調整を行えば、諦めていたピアノが蘇ります。
世界的にも知名度があるピアノメーカーは、それぞれに優れた設計や材質、製造技術によって、その名声と輝かしい歴史を残してきました。その中でも各メーカーの最上位モデルは、妥協のない最高品質の材料を用いて、製造工程や仕上げにおいて手間ひまが惜しげも無く投じられています。 一方、一般的なモデルにおいては、比較的安価な材料や製造方法が採用されていることは事実です。 しかし大切なことは、ピアノ階層の図で示した「調律・保守点検・修理」の3つを適度な頻度と正しい方法で行うことで、それぞれのピアノが本来持っている音や演奏性能を最大限に発揮することが可能であるということです。
クオルピアでは、たとえピアノが上位モデルでなくても、念入りに調整され、それぞれの性能を十分に引き出すことができれば、楽器自らが心に響く音で歌ってくれることを証明することができます。 弊社では、ご所有のピアノの基本性能を十二分に引き出すためのサービスをご提案いたします。
コンサートや発表会において、会場の見慣れぬピアノで弾かなければならない不安は、どなた様にも経験があることだと思います。 そんな不安を少しでも軽くするために、もっとも頼りになるのがコンサート・チューナーの存在です。 コンサート・チューナーの仕事は、単に演奏で使用するピアノの調律をするだけではございません。 客席での響きのバランスが最善となるように、センチ単位でピアノ位置の調整をおこないます。
また、弦楽器や管楽器、声楽とのアンサンブルでは、舞台上におけるピアノの位置だけではなく、キャスター(車輪)の方向など、ピアノの音の僅かな変化を捉えながらミリ単位での調整を行い、他の楽器とのバランスや音量音色のマッチングを考慮しながら音を決めていきます。 さらに、立会いサービスとして、リハーサル後から本番に備えての最終的な手直しや休憩時のピアノの確認など、万全の態勢でコンサートや発表会を見守ります。
クラシック音楽の収録においては、可能な限り、電気的な音色操作(イコライザや各種エフェクター)を使用せずに、マイクロフォンの種類や本数・配置の調整で音決めをおこなうのが一般的です。 これらは、録音スタッフ(音響エンジニアやディレクター)がモニターと実際の音を確認しながら、セッティングをおこないます。 コンサート・チューナーには、演奏者・録音スタッフの求める音のイメージを察知し、共同して作業を進めることのできる音響学的な理解と円滑なコミュニケーション能力が強く求められます。